フランスのオランド大統領は昨日、パリ中心部の劇場などでおととい起きた同時テロについて、過激派組織イスラム国の犯行だと言明した。
イスラム国は昨日、犯行を主張する声明で「フランスが十字軍の作戦への参加を続ければ、今後も最大の標的の一つとなる」と強調し、攻撃続行を強く示唆した。
オランド大統領は「国内の共犯者の支援を得て、国外から準備、組織、計画された」と指摘。
一連のテロで、127人が死亡したと述べた。
AFP通信によると、約180人が負傷し、うち約80人が重傷。
これまでに日本人の被害は確認されていない。
事件では犯人とみられる8人が死亡。
うち1人の遺体周辺からシリアの旅券が見つかり、当局が関連を調べる。
事件の目撃者によれば、犯人はアラビア語で「アラーフ・アクバル(神は偉大なり)」と叫んで銃を乱射。
フランスによるシリア軍事介入を非難していたとされる。
イスラム国は声明で「フランスによる預言者冒涜やイスラム国の土地でのイスラム教徒空爆への怒りをあらわにした。
パリ中心部のバタクラン劇場では、ロックバンドのコンサートの最中に4人の実行犯が観客に向けて自動小銃を乱射。
犯人は多数の人質を取って立てこもったが、昨日未明(日本時間同朝)に警官隊が突入して制圧した。
地元メディアによると、劇場だけで約80人が死亡した。
AFPによると、治安機関筋は先に、テロ攻撃は市内7ヶ所で起きたと述べていたが、実際には6ヶ所とみられている。
劇場付近のレストランも襲撃を受けたほか、競技場付近でも複数の爆発が起きた。
競技場ではフランス代表とドイツ代表のサッカーの試合が行われており、オランド大統領が観戦していた。
危ないのう。
イデオロギーの対立からのテロ、難しい問題じゃ。