アメリカのアップルが定額で聴き放題の音楽配信サービスに本格参入する。
聴き放題型サービスはスウェーデンのスポティファイなどが主導して急成長。
アップルの本格参入で利用に弾みがつきそうだ。
アップルは8日、月額9・99ドル(約1250円)の音楽配信サービス「アップルミュージック」を6月末に開始すると発表。
ティム・クック最高経営責任者(CEO)は「音楽の楽しみ方が様変わりするだろう」と自信を示した。
アップルは、個別楽曲を購入してダウンロードする音楽配信サービス「アイチューンズ」を2003年にスタート。
この分野では圧倒的なシェアを占めるが、ダウンロードの必要がないストリーミング(逐次再生)方式の聴き放題サービスが台頭し、最近は苦戦している。
国際レコード産業連盟(IFPI)によると、定額制ストリーミング配信の売上高は14年に前年比39%と高い伸びを示す一方、ダウンロード型は8%減少した。
定額制ストリーミング配信がオンライン配信市場全体に占める割合はまだ23%で、成長の余地も大きい。
日本では定額制配信サービスの利用はまだ低調だが、無料通信アプリを手掛けるLINE(東京)が近くサービスを開始する。
アップルの参入をきっかけに日本でも普及する可能性がある。
音楽を取り巻く状況も変わったのう。