原子力規制委員会は昨日、多数の点検漏れなど不祥事が続く高速増殖炉もんじゅについて、運営主体の日本原子力研究開発機構の交代を求める勧告を、所管する馳浩文部科学相に対し行った。
規制委が勧告権を行使するのは、2012年9月の発足以来初めて。
田中俊一委員長は昨日午後、文科省を訪れて勧告文を馳文科相に手渡し、「面倒な課題だと思うが、よろしくお願いしたい」と述べた。
文科相は「勧告の趣旨をきちんと踏まえ、私も前面に立って対応しないといけない。国の基本政策に関する問題も内包しているので、関係省庁とも連携して対応したい」と応じた。
勧告は、これまでの不祥事に対する原子力機構と文科省の対応について、「結果的に具体的な成果を上げていない。文科省に適切な監督を要請したが、十分な改善が見られない」と指摘。
原子力機構について「もんじゅの運転を安全に行う必要な資質を有していない」との判断を示した。
その上で原子力機構に代わり、適切な安全確保能力を持つ運営主体を示すことと、交代が難しい場合はもんじゅの在り方を抜本的に見直すことを要求。
半年後をめどに、講じた措置の内容を報告するよう求めた。
ていうか、誰が管理しても高速増殖炉は危険です。
早う解体してまえばええんじゃ。