有機化学で、私が奇跡の大逆転を見せたのは、電子の流れを理解してのこと。
それは先日述べました。
そして、この電子の移動を理解するには、ベンゼン環化合物の共鳴構造を図解でやらんといけん。
ベンゼン環にいろんなもんくっつけて、そのくっつけたもんが電子吸引基なのか電子供与基なのかで話が変わってきよる。
ハロゲンのように元素そのものが電子吸引基のもんとか、いくつか組み合わさって電子吸引、電子供与になるのとかいろいろあった。
やっぱり図解よのう。
そんなこんなを学生の時にやりまして、皆さんその時暗記して、スパーって忘れました。
こういう電子の移動いう概念を理解せにゃ、いつまで経っても暗記に頼り、試験が終われば忘れるいうことをくり返すしかない。
まず通常の安定した元素で、これをやり、電子密度が高いだの低いだのをやるんよ。
電子が引っ張られて電子密度が小さくなっとる場所の隣は、電子密度が高くなる。
電子欠損の場合は、違う形での電子のやりとりがあろう。
この共鳴構造は、大学で初めてやるんじゃけど、高校でなぜやらんのかいうことがある。
まあ高校によっては3年かかっても3年分終わらずに、途中で終わってしまいよるとこもある。
有機化学自体が、私の高校では1ヶ月ぐらいしかなかった。
そんな状態で共鳴構造もクソもないわのう。
有機化学にすら到達しない高校では、全く意味もないし、受験の土俵にも立てん。
苦しんで頑張った大学時代の有機化学なんじゃけど、あれはやはり説明だけではわからんよ。
私なんか、最初から授業自体に見切りをつけとったけえのう。
毎回最前列で授業を受けて、毎年留年しとった先輩とかおったんじゃけど、どうしたかのう?
やはり学問は要が大事。
それを関連づけてつなげていってこそじゃ。
そういうことができんと、何やっとってどうするんかさっぱりわからん。
共鳴構造が理解できても、それで欠損電子対応の力になるかはまた別問題。
それには個人のセンスが必要になる。
覚えた知識をどう組み合わせて組み立てるかは、各々の力量になる。
やはりセンスが要るのう。
有機化学、仕組みを理解して通ったか、理解できずに暗記の力でまくったか、それもできん人は留年