ベータ人の種族で、戦いを担当するのがミカエル系。
戦闘民族ベータ人の中で、さらに戦う使命を持つ彼らは、タカ派のタカ派。
しかし、意外なとこからそのバランスを崩すようなこともあった。
その強力なライバルたり得たのが、ルシフェル系なんよ。
現在悪魔が多くなってもうたルシフェル系、しかしもともとは、知略に溢れた知恵者の集まりなんよ。
地上における支配勢力が長くなり、その支配に終止符を打ちたいいう時、その旧勢力を倒すためミカエル系が送り込まれることがままあった。
ミカエル系は猛々しく勇敢で戦略的思考もあり、戦いの種族と言うて申し分なかった。
しかし、このミカエル系が負けてしまいよることが出てきた。
それは、旧勢力にルシフェル系が多数おって参謀を務めとる場合。
力押しに攻めるミカエル系に対し、策略謀略ワナを多用し応戦するルシフェル系。
ルシフェルの持つ知性知略が、鮮やかな勝利をもたらすことがあった。
私のようにルシフェル系以外でも、ルシフェル系の戦い方を学び、そのやり方を会得する者も出て、それらがここ最近の武将やら軍師として活躍しとる。
私の謀略も、基本的なとこは遠い昔にルシフェル系からダウンロードしたもの。
私はその力を、自分の仲間を守るために使うようになった。
戦国時代では織田信長がミカエル系じゃったが、私らの勢力は秀吉がトップになるまでは従わず、織田軍を苦しめた。
織田信長のやり方は時に残酷であり、組織の誰かが生贄となる無理のある組織なんよ。
降伏を申し入れても容れられんかったり、皆殺しになったり、部下にも追放とか領地召し上げとかをやった。
明智光秀などは領地召し上げで帰るとこがなくなり、謀叛を起こすしかなくなった。
ある意味血なまぐさいのが、ミカエル系のやり方でもあるんよ。
このミカエル系に対して、ルシフェル系やその技を取り入れた他種族が勝利を収めることがあり、戦いにおけるバランスが崩れてきた。
ミカエル系1人勝ちではなくなってきたんよね。
その結果、本来旧勢力の一掃を担って出たミカエル系が、逆に返り討ちに遭い、旧勢力の支配が長引くいうようなことになったりした。
そこで、ミカエル系とルシフェル系における、種族間の軋轢が大きくなっていったとも言える。
ミカエルやミカエル系には、そうした力の均衡を崩すルシフェル系への怒りや憎しみなどが募っていった。
やがてルシフェルがパイトロン対策で地上に出た時に、そのやり方について天上界でも賛否両論出た
。
しかし、その折り合いがつかずミカエルを派遣して戦いになった。
旧勢力を排除しようと動くミカエル。
勝ったり負けたりをくり返しながら、ミカエルが勝った。
ルシフェルに問題があったとすれば、腹立ち紛れに地獄のラファエル系と手を組んでしもうたことなんよ。
結局それがミカエル系に討伐の大義名分を与えてしまい、ルシフェルは死後帰る場所がなくなった。
知略に長けて、戦いに強いルシフェルやその配下のルシフェル系が地獄に堕ちたことで、悪魔勢力がかなり強くなってもうた。
ルシフェルに問題がなかったわけではないんじゃけど、もうちょっとやりようはなかったんかって思うんよね。
ここ最近では、ルシフェルはカルト教団Kに入っとった。
90年代、ここの教祖がイノベーションと称して知性路線に切り替えた時に、その知性面を指導しとった。
その結果、教団では頭でっかちで実務能力のない者が職員を中心に輩出し、組織腐敗の温床になった。
90年代のあの教団の知性路線の中に、ルシフェルの持つ知性面の構築方法がある。
わかった上で活用すれば有益じゃが、わからん人が多いじゃろう。
教祖がエロ堕落して天上界の指導を受けれんようになった後は、ルシフェルがしばらくはサポートしておった。
ルシフェルは天使の力を使える。
その光のパワーで、今でも暗躍する。
そこらへん難しい面がある。
1つ言えるのは、優れた知性知略は正義のために使うてこそのもんであるいうこと。
私の謀略もそのためにこそある。