神社仏閣における九字の打ち込みなど、悪いもんの浄化をやる中において限界があるんよ。
私ら波動強化人間は、そのパワーで闇の力を消すことができる。
そしてそのように動くとしても、これまでにバラまかれた闇の力はかなりたくさんあり、全部を消し去ることはできない。
例えば、私の父は精神異常の周波数を放つ作品群を作り、それを波動を入れながらかなり破壊したことがあった。
あの時点で実家に置いてあった作品は全部に波動を入れながら、粉々に砕けないものでも傷だけはつけた。
ただ、その中でも石膏のもんだけはその結晶構造により、父の波動が消しきれずにわずかに残る。
完全に消すには、私の手で焼くしかない。
それは不可能じゃった。
あとは、実家以外で保管されとったもんは無傷で残っており、それは手の下しようがなかった。
さらに、その破壊活動の後に新たに作った作品は、父の死んだ後の破壊ができるかどうか。
他所に寄付されてしもうたら、それは回収にすごく手間がかかるじゃろう。
今のところ、40年かけて作って実家にある分はなんとかした。その時点で他所にあったもんとその後15年かけて作ったもんが残存。
そのうち、私が死ぬまでにどれだけ破壊できるか。
それでも残るもんは、そこに神の意思が働いたと見るべきなんかもしれんのよ。
波動強化人間が増えて、ヤバいとこに九字打ちをする人が頑張ったとして、それで完全に闇のエネルギーを根絶やしにできるかいうと、それも難しかろう。
父に関しては、ロ×ンに影響を受けたとかいうことなんじゃけど、地獄のロ×ンが憑依して作ったとも言える。
ロ×ンの波動は父ほどではないんじゃけど、それがよりデカい障りもんを作る苗床になった感はある。
父の作品も根絶やしにできれば、そこから始まる未来における負の連鎖を止めることができる。
同じ地獄芸術にしても、セシウムカルトn崎のような塗装屋は単に色塗りだけじゃけえ、形状など作風が及ぼす理念のような影響は少ない。
父の作品が結果的に残れば、それを苗床にして狂気の地獄芸術が育つ可能性がある。
ただそれを言うと、父以外にもおる地獄芸術家の作品もあるわけで、それらが誘発する地獄芸術もまた発生し得るいうことで、正直なところきりがない。
そういうことがわかる人間が、もうやるだけやって狂気の発生源を減らしておくべきではある。
ベストを尽くすべきじゃとは思うんじゃけど、さりとて残ってしもうたもんは、それは神の意思の領域なんよ。
神や仏がコントロールしきれない何かがあるのか、意図的に悪いもんを残しているのか、何とも言えんのよね。
意図的に残しているとすれば、そこには人間は悪と戦うことを忘れちゃいけんいうことを示しとるともとれる。
悪は本来望むもんではない、しかし完全に消せるもんでもない。
しかしそこに抗うことをやめてしまっては、悪の蔓延るとんでもない世界になる。
人間の世界は、人間の力によって守っていかにゃいけん。
完全に無害無毒になっては、免疫力もなくなってしまう。
悪は根絶せずわずかに残す、そのビミョーなバランスが必要なのかもしれんのよ。