自民、公明両党は昨日、安全保障法制整備の協議で、武力攻撃に至らない「グレーゾーン」事態をめぐる議論に着手した。
自民党は、公明党も必要性を認めるグレーゾーン事態対処で合意の実績を作り、眼目とする集団的自衛権行使の議論に弾みを付けたい考え。
しかし、結論の先送りを狙う公明党は慎重な議論を求め、話し合いは入り口から難航した。
この日の協議で、政府は議論のたたき台として、公海上で日本の民間船舶が武装集団の襲撃を受けたケースなど三つの事例を提示した。
しかし、海上保安庁が周辺におらず、付近にいる海上自衛隊ならば速やかな対応が可能とする状況設定に、公明党の北側一雄副代表は「たまたまの話が挙がっている。
かなりレアな話との印象を受けた」と不満を示し、次回会合での追加説明を求めた。
はっきりしたのは、自衛隊を積極的に活用したい自民党と、海上保安庁の強化を重視する公明党の立場の違いだ。
政府・自民党は、離島に武装集団が上陸した場合、自衛隊の治安出動や海上警備行動に「時間がかかる」として、発令手続きの簡素化が必要と主張。
政府側の出席者は、中国漁船が大挙して日本領海に侵入する事態などを念頭に「尖閣諸島も大丈夫ではない」と指摘した。
これに対し、北側氏は「海上保安庁で対処が困難なとき、スムーズに海上警備行動が出ることは当然やっているのではないか」と強調。
あくまで海保が主導的役割を果たすべきで、自衛隊出動の手続きは現行の枠組みで十分との認識を示した。
安倍首相はともすれば戦争をしたがっているような感じなんよね。
いろんな意味で早う辞めてほしい。