イラクのマリキ政権は昨日、イスラム教スンニ派の過激派「イラク・シリアのイスラム国」に奪われた北部モスルなどの奪還を目指し、首都バクダッド北方の前線に展開する兵力を増強した。
AFP通信によると、政権側部隊は首都北方90キロの町ドゥルイアなどサラハディン州の一部地域を奪還、「イスラム国」武装集団は撤退したもようだ。
「イスラム国」が支配地域を拡大する中、イラクのシーア派最高権威シスタニ師の呼び掛けに応じ、政権側を支援するため、シーア派民兵が前線に続々集結している。
一部報道によると、シーア派の隣国イランも精鋭部隊「革命防衛隊」を派遣した。
ドゥルイアでは住民らが上空に発砲し、武装集団の撤退を祝った。
ドゥルイアに近い町イスハクでは撤退後、焼かれた警官12人の遺体が見つかったという。
ただ、同州サマラ周辺などでは政権側部隊と「イスラム国」の交戦が続いている。
アメリカのイラク戦争後、ひどい状況になっとるイラク。
混乱はなかなか治まりそうにないのう。