ウクライナ東部ドネツク州当局者によると、親ロシア派が昨日、撃墜されたマレーシア航空機の残骸を許可なく回収・搬出した。
現場保存をうたった政権との合意違反で、証拠隠滅の恐れがある。
政権と親ロシア派は17日、ロシアと欧州安保協力機構(OSCE)の仲介の下で
(1)現場保存
(2)ウクライナ当局による遺体収容
(3)内外調査団・OSCE監視団の立ち入り
などで合意していた。
州当局者が交流サイトで公表したところでは、親ロシア派は昨日朝、クレーン車とトラックで墜落現場に到着し、機体の残骸を幾つか回収。
そのまま運び去った。
行き先は不明という。
また、ウクライナ内務省は18日の声明で、同日早朝に東部ルガンスク州からブク地対空ミサイル(SA11)を載せた車両がロシアとの国境方面に走り去ったと主張。
その様子とされる動画を公開した。
動画では複数あるミサイルの一部がなくなっており、アワコフ内相は「これが撃墜に使われた可能性がある。
悲劇が親ロシア派やプーチン政権の仕業である証拠だ」と主張した。
ポロシェンコ大統領は撃墜を「テロ行為」と非難している。
ウクライナとロシア、どちらがやったかは別にして、国際問題が拡大しないことを願う。