新年度がスタートを切った昨日、各地の企業で入社式が行われた。各社首脳は訓示で｢変化に対応し、成長し続けるマインドを持って｣(東原敏昭日立製作所社長)など、１０年後、２０年後の会社を支える存在となる新入社員に対する期待を示し、厳しい競争を勝ち抜く奮起を求めた。
２０１５年３月期の連結営業利益を２兆７０００億円と過去最高を見込むトヨタ自動車は、愛知県豊田市の本社に１５０４人の新入社員を集めた。
豊田章男社長は｢先輩に負けない車造り、新しいトヨタの歴史をつくることが使命だ｣と、好業績に安住しない努力を求めた。
一方、１５年２月期が３期連続の営業減益となる見通しのイオン。
首都圏の食品スーパーは好調だが、大型の総合スーパーの不振が続く。
岡田元也社長は｢お客さまの変化に遅れるな｣という言葉で、新入社員だけではなく、従業員全員に危機意識が必要だと訴えた格好だ。
ユニーグループ・ホールディングスの佐古則男社長はチャレンジの必要性を強調。
ファミリーマートと進める統合交渉も大きなチャレンジ。
入社式後、取材に応じた新入社員の男性も、｢より充実したサービスができると思う｣と前向きに捉えた。
また、免震材料の性能改ざん問題に揺れる東洋ゴム工業の山本卓司社長は、｢新しい人生の門出に申し訳ない。多くの人に喜んでもらえる企業に生まれ変わる｣と、謝罪とともに士気の維持に腐心する訓示を述べた。
東京電力は、これまで各地で分散して行っていた入社式を一本化した。
広瀬直己社長は都内の会場で福島第１原発事故で責任を果たす決意を改めて表明。
｢廃炉は大変な作業だが､人類史上初めての取り組みとも言える｣と述べ、責任感と誇りを持って進める姿勢を示した。
これで１０年後２０年後どうなっとるかのう？
特に福島原発事故の東電、この事故処理の問題は難しいじゃろうのう。
