ある生き物が絶滅すると、生態系にはそこに空位空席が生まれ、やがてその空席を埋めるもんが現れる。
逆に、帰化生物は無理矢理自分の席を作って割り込み、はみ出し気味に座る。
私らのグループが活用しとるセイタカアワダチソウなんかも、かなりの勢いの割り込みもんなんよ。
割り込んで、他のもんが生えれんようにするのが問題なんよね。
似たもんで在来種なのがヨモギなんじゃけど、セイタカアワダチソウは丈夫なヨモギよりもさらに強い。
帰化生物は、天敵がおらんことで勢いが強いんじゃけど、やがてはみ出し部分を食料としようとするもんが出てきて、はみ出せなくなるんよ。
ただ、そうなるまでにはそれなりの時間もかかる。
セイタカアワダチソウなんかも、まだまだ利用できそうじゃ。
セイタカアワダチソウやセンダングサは灰を獲得するのにええし、アレチウリなんかは入浴剤や化粧水にええわ。
じゃんじゃん使うことで、生態系の正常化にもつながる。
セイタカアワダチソウも一般の人からは邪魔者なんじゃけど、活用できる者からすれば病みつきになる。
今年もまた、セイタカアワダチソウを活用した農業が始まる。
豊かな恵みをもたらす帰化生物の活用は、まだまだ研究の余地があると思う。