かつて隆盛を極めたビデオ方式VHS、その中で私のレベルアップに貢献したことを何回かに分けて話をしたいと思います。
今回取り上げるのは、住友スリーエムのスコッチEGなんよ。
このテープは最下級スタンダードなんじゃけど、そのわりにハイグレード以上になされとるバックコーティングをされとるんよ。
ビデオテープのグレードは、スタンダード、ハイグレード、ハイファイ、プロいうのが当初の設定じゃった。
ともあれ、バックコーティングするとどうなるかなんじゃけど、磁性体をたくさん充填できるんよ。
どういうことかいうと、テープはヘッドとこすれることで静電気を発生し、それをなんとかするには帯電防止用のカーボンを入れておくことで対処するんよ。
スタンダードテープでは、そのカーボンが磁性体の中に入っとるんよ。
それを磁性体から抜き取り、テープの裏側に貼り付けることでその分磁性体を増やせるいうことになる。
これでスタンダードテープ価格で、ハイグレードのクオリティが得られるいうことで、それまで使うとったテープから全面的に切り替えた。
こうしたことを高校時代に情報集めて突き止め、同じような経費でクオリティを上げるいうことを思考するような意味で、その後のことに影響を与えたんよね。