最近のコンピュータソフトは、将棋で有段者を負かすようなもんまで出てきた。
将棋を知らない人が、半端に強い人といくつかの強い駒を抜いてやってみて、勝ったり負けたりしとるうちに戦略面のトレーニングになることもあるんよね。
しかしプロになってしまうと、もはや戦略面の鍛練いうより計算やゲームになってしまう。
駒の動きが自由になり、それを組み合わせた戦法がいくつもある状態、またそれが職業になってしまうと意味合いが変わってくる。
駒の動かし方を学びながら試行錯誤しとるうちに、どう攻めるかを考える方が戦略面の鍛練にはなる。
昨年夏、全く将棋を知らんかったYさんに駒の動かし方を教え、私は王将と歩兵だけでやってみた。
最初は私が勝ち、2回目はYさんが勝った。
その結果の違いは、負けたとは言いながら、初戦で駒の動かし方以外に駒の組み合わせ方を無意識に学習したいうことなんよね。
将棋では歩兵は攻めの先峰になると同時に、後方の重要な駒を守る楯の役目もする。
私が王将と3枚の歩兵で、Yさんの歩兵を取って陣地に穴を開けて攻め込み、歩兵をと金にしながら周囲を攻め取り、その攻め取った駒を貼るなどしてさらに攻め、勝った。
2回目はYさんが金や銀で歩兵を守りながらやった関係で私が攻め込めず、負けました。
王将と歩兵だけでは負けて当たり前。
しかし初心者であればそれでも負けたりする。
ここでYさんは単純な勝ち負けより、その経過の中で何をどうするかを学んだ。
駒の組み合わせ、それもあったじゃろう。
と金のこともあったじゃろう。
駒を貼ることもあったじゃろう。
私が相手に嫌がられるのが、と金を量産することなんよね。
と金は攻める時は金であり、取ったとしても歩兵でしかない。
と金部隊で自分の陣地を掻き回される相手はたまったもんじゃない。
少ない労力、少ない物資で相手に大打撃を与えて大戦果を得る、そうした私の基本姿勢がようわかるやり方。
ともあれ、将棋は少しかじってみると副次的効果がいろいろあるんじゃけど、プロやコンピュータになると、ちょっと学びの度合いが減るように感じる。
将棋も中世には現在使われとらんかった駒もあった。
時代とともに変化してきた。
活用してみましょう