六崎太朗の0ヘルツ波動

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理研・笹井芳樹副センター長自殺。

世界的研究者で再生医学の第一線を走り続けてきた理化学研究所笹井芳樹副センター長(52)が昨日朝、自殺した。

エリートのつまずきは、言うまでもなく世界3大不正の一つとも非難されたSTAP細胞論文問題だ。

4月の記者会見では「合理性の高い仮説」と強気の姿勢を崩さなかったが、最近は、同問題を招いた当事者として厳しく糾弾され、心身ともに疲れ果てていた様子だったという。

笹井氏は兵庫県出身。

1986年に京大医学部を卒業し、1998年には、新設された京都大再生医科学研究所の教授に36歳の若さで就任した。

京都大の山中伸弥教授とともに2012年にノーベル賞を受賞した英国のジョン・ガードン博士の孫弟子で、ばらばらの細胞が集まってひとりでに構造を作る「自己組織化」という手法を用いて、胚性幹細胞(ES細胞)から立体的な脳や目の組織をつくり大きな話題を呼んだ。

再生医学分野での活躍はひときわ目立ち、「2006年に山中氏が人工多能性幹細胞(iPS細胞)を発表するまでは、再生医療の応用研究でノーベル賞に最も近いとも言われていた。

優れた業績を上げ、『国の宝』といえる人だった」(科学ジャーナリスト)という。

2003年に理研に拠点を移し2013年からは、副センター長を務め、13年度にはES細胞やiPS細胞を使った目の病気の治療を目指す国のプロジェクトの拠点長に選ばれ、研究成果の医療応用にも乗り出していた。

順風満帆の人生が、一気に暗転したのが、今年1月に発表されたSTAP細胞。

小保方晴子研究ユニットリーダー(31)の不正が認定された後も、強気の姿勢を崩さず、4月の会見では「STAP現象は合理性の高い仮説」と発言。

以降、公の場に姿を現すことはなかった。

一方で、小保方氏の指導役として責任を問う声は日増しに強まり、6月の検証委員会は、笹井氏が研究の秘密保持を優先し、閉鎖的な「囲い込み状態」を作ったとして、厳しく批判した。

先月放送されたNHKスペシャル「STAP細胞不正の深層」も笹井氏の責任を追及する内容で、反響を呼んでいた。

騒動後は神戸市の自宅にも姿を見せず、雲隠れ生活を続けていたという笹井氏。

最近は心身のバランスを崩し、心療内科を受診し、薬の副作用ではっきり受け答えができない状態だったという。