りそなホールディングスは昨日、公的資金を6月の株主総会後に完済することを柱とする中期経営計画を発表した。
完済は従来計画より3年前倒し。
平成15年の実質国有化から12年を経て、ようやく自立できることになった。
りそなは実質国有化までに3兆1280億円の公的資金を注入された。
これまでに3兆円を返済し、現在は1280億円が残っている。
従来は30年度までに完済する予定だったが、最近の業績が安定して改善していることから、前倒し返済を決めた。
自己資本強化のため、りそなは3月に自社の保有株式を第一生命保険と日本生命保険に引き受けてもらい、総額865億円を調達する。
これにより、第一生命は筆頭株主(保有比率5・49%)、日本生命は第な5位株主(同2・86%)となる。
4月には女性2人を執行役に起用。
大手銀行の持ち株会社では初の女性執行役員となる。
中期計画では30年3月期までの数値目標も策定し、銀行本業のもうけを示す業務純益は27年3月期予想比18%増の2620億円を目指す。
りそなホールディングスの東和浩社長は東京都内で記者会見し、「国民や株主、取引先に心からお礼申し上げる。次の10年に向け攻めの経営に転換したい」と抱負を語った。
りそな銀行、よう頑張ったのう。
大したもんじゃ。