韓国保健福祉省は昨日、中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの感染で男女2人が1日に死亡したと発表した。
韓国でMERSによる死者が出たのは初めて。
また、二次感染者を介した三次感染者も2人、初めて確認された。
感染者は25人(死亡した2人を含む)となった。
感染者に接触した約750人が同日までに隔離されるなど、後手に回る当局の対応に批判が高まっている。
死亡したのは57歳の女性と71歳の男性。
いずれも、中東のバーレーンから帰国後の5月20日に初めて感染が確認された68歳の男性と同じ病院に入院していた。
女性は同月11日に入院し、68歳の男性と接触。
31日に感染の疑いが判明するまで隔離されず、死後に感染が確認された。
保健当局は、死亡直前まで女性の入院歴や所在を把握していなかったという。
死亡した男性は5月15日、68歳の男性と病院で接触した後、病院で隔離されていた。
感染は、最初の患者が出た病院に入院する患者や見舞いの家族、医療担当者らに広がった。
三次感染者はこの病院の入院患者の転院先で感染したとみられている。
感染拡大への懸念が高まる中、韓国では感染者が出た病院の公表を求める声が高まっている。
保健福祉省は昨日の記者会見で、「いずれも医療機関内での感染であり、地域社会に拡散したとみなすのは困難」とし、病院名を公表しない方針を示した。
こうした中、仁川市は昨日、仁川国際空港から入国した外国人1人について、感染が疑われる症状があったとして隔離したことを明らかにした。
1次検査は陰性だったが、経過を観察するという。
感染者は今後も増える見通しで、感染への不安と当局への批判は増幅している。
日本に入って来にゃええけどな。