この前、役所に農業のことで話をしに行った時、新規就農に関しても聞かれた。
新規で専業農家としてどうかみたいな話。
それには技術指導とかのバックアップはあるとのこと。
しかし、現実は厳しい。
たけした君に聞くと、新規就農でやっていけるのは全体の5%。
大抵は作ったもんが売り物にならず、ゴミとして棄てるハメに。
投資はムダになり、結果借金が残る。
そういう環境に飛び込むのは勇気が要る。
作るだけでなく、売れ筋の選定や販路もなければどうもならん。
出来上がっとる基盤を受け継ぐならいざ知らず、全くの新規は負けの確率の高い博打なんよ。
やるとしても、兼業でスタートして軌道に乗るまでは専業にしないのが無難。
しかし専業で採算がとれるようになっても、いつまでも安泰とは限らない。
市場の変化でつぶれる危険性はつきまとう。
しかし、その市場の変化も逆に味方してくれることもあろう。
私は10年ぐらいで日本の農業生産力は衰退すると思う。
それで何らかのアクシデントで海外からの食料輸入が滞ると、途端に食料不足になる。
その時、農作物を作る技術や力があれば強いのう。
傷みやすい葉もの野菜か果物を作ることができれば、勝ちなんよ。
また、付加価値をつけて仲間内に販売するいうことも、アリじゃと思う。
やさしいもんからノウハウを身につけ、ちょっとしたもんができればええのよ。
そういう腹積もりで戦略を立ててやっていきたい。