今回の九州旅行では、途中下関の手前で幡生工場を撮影しました。
ここは車両の点検整備をする以外に、老朽化した車両を廃車解体する場でもあるんよね。
言わば車両の墓場でもあり、役割を終えた車両がツブシにかけられて新たなもんに生まれ変わっていくんよ。
ここは毎回ちょっと切なくなる場所でもあり、往時の姿を思う時には、それなりの歴史があったんじゃろういうことで感慨深くもなる。
毎回解体待ちの車両は変わるんじゃけど、今回目立ったのは末期色の115系の3ドア車転換クロスシート車。
酷鉄広島いうことで、115系で賑わったかつての広島地区。
しかし、岡山を差し置いて227系レッドウイングの新車導入により、酷鉄車は今年春に岡山や下関に全部転属。
余剰となった115系の、状態の悪いのから玉突きで廃車。
不自然な感じで拘留されとるのを見ると、解体は秒読み段階いう感じなんよね。
今回感じたのが、T編成を除くと岩国〜下関間は2ドア車ばかりじゃった。
そこをほとんど2ドア車にしてしもうて、今回の廃車組は岡山のやつなんかもしれんのう。
民営化後、古い車両の中身を改造して転換クロスシートにした匠の手腕は見事じゃった。
窓の外が見えん席が4ヶ所あるぐらいで、223系バリの内装にしてくれたのは、本当にありがたかった。
乗り心地が大幅に向上して、しばらく使えとったもんが広島ミルクオレ色から末期色に塗りつぶされ、最後の活躍をしとった。
激混みの時もあったじゃろう、愉快な仲間たちの笑い声がこだました時もあったじゃろう。
雨の日も風の日も雪の日もあったじゃろう。
いろんな人の思いを乗せて、走り続けてくれてありがとう。
いずれ、レッドウイングが岡山まで来るじゃろう。
最終的には、岩国から西も全部レッドウイングになるじゃろう。
今回の末期色115の大量廃車は、それに向けた一コマのように思える。