姫路に住んでかれこれ7年、今の自宅は持ち家でありまだ半年。
以前は城南町におりまして、今は高町。
前回のとこは仮住まいであり、いずれどこかに引っ越すいう考えじゃった。
そのためか、お祭りの案内とか来てもシカトしよった。
しかし今のとこに移転したら、お祭りの溜まり場が自宅の真ん前。
ある日子供会の会長さんが、お祭りの時にはうるさくなりますが言うて挨拶に来た。
それで実際にお祭りの練習が始まった時に、こちらから挨拶に出向いてみた。
それでその輪に引き込まれ、いろいろ話をするうちにかなり親密になった。
彼らからすれば、うちらとは違うた意味で私の家の土地に住む人のことを考えとった。
前に住んどったおばあさんが亡くなって空き家になり、その古い家にアライグマが住みつき、今度来る人はどんな人なんかいうのをずっと話しとったみたいなんよ。
前に住んどったおばあさんが元気な頃は、その古い家に入ってどうのこうのいう話がいろいろ聞けた。
もう長い人は、数十年単位で我が家の土地と向き合うとったいう話なんよ。
それでいよいよ古い家が取り壊しになり、新しく建った家には煙突までついとる。
その変わった特徴はかなりインパクトもあったみたいで、皆さん興味津々じゃった。
そうした土壌が下地として出来上がっとって、そこへのこのこ出向いたらそれだけで有名人になってしもうた。
お祭りの騒ぎがうるさいって怒られるんじゃないかって思うとった人らからすると、それを気にするふうでもなく輪に入って来たことで大喜び。
また他では聞けないような話も聞けて、それも刺激になったようなんよ。
インパクトありまくりのとこ、皆さんからはあれやこれやの質問責め。
だ、ダメや、話について行かれへん。
そうなん?それは知らんかった。
逆にこちらは、スポーツや芸能人や地元の学校の話はチンプンカンプンでわからんのよ。
阪神ファンの人が、ホームランの時に喜んで誰かと手を叩き合うて喜ぶいう話を嬉しそうに言う人の感覚がわからず、俗な価値観がないこともあってそこらへんはツッコミが入るのう。
結局お祭りにも出ることになり、それは前の住所の時には考えられんかった。
同じお祭りなんじゃけど、あの頃は東京から逃げてきて何かを作ろうと躍起になっており、それどころじゃなかったいうのもあったんじゃろう。
前の地域でお祭りに参加しとっても、インパクトはなかったじゃろうし、これほど親密なつながりにはならんかったじゃろう。
場を仕切っとるレスキューさんが、俺が六さんの担当じゃとか言うて勝手に収まってしもうた。
ゼウス系みたいなんじゃけど、ああ見えてオルゴンなんよ。
難しい話はわからんながら、皆さん私を気に入ってくれました。
今の場所に住むことになったのも、そこからこういう展開になったのも、やはり確実に何かに動かされとるわのう。
一連の動きが、さらにまた次の展開につながるんじゃろうね。