アスペルガーの人と深く関わることによって、心を病むことがある。
それがカサンドラ症候群いうもんで、一般の人と同じような意思の疎通ができんことで消耗し、おかしくなるんよ。
自分の経験で振り返ってみると、中学高校の時のH君と最近ではYさんとの関わりがあるんよね。
H君に関しては、とにかくくどかった。
そのことにだんだん嫌気がさしてきて、結局裏切ることに。
彼の独特のモードに引き込まれると、こちらも判断が狂うてきて彼と一緒にダッチロールする。
悪人ではないのはその通りなんじゃけど、同じ事をグルグルやって思うような結果が出ない。
そんなことが、たまらなくイヤになった。
相手しとって疲れるのと、その不毛性でどうしようもない空虚感を味わうんよ。
そんで、裏切った自分をもしばらく責め続けた。
最近ではYさんが同じような感じで、何かを教えるにあたり次から次へと抜けていきよるけえ、やはり空虚感があった。
そうなんよ、この空虚感が大きな落胆を生み、そのことで消耗していくんよ。
夫婦とかじゃと、なおさらひどいことになるんよね。
Yさんに関しても、途中から何かおかしいことを感じ、一緒にいろいろやらんことにした。
そんで、本人にリハビリさせながら、研究材料として活用するだけにしとる。
しかし、恐ろしいのう。
アスペルガーもなんらかの障りなんじゃろうけど、それが次の障りの原因になっていくとは。
ともあれ、Yさんを実験台にしていろいろやりよることが上手くいき、アスペルガー自体を治せる方向に行けば、それにより救われる人は多かろう。