S学会には副会長が200人以上おるし、会長なんかは副会長に毛が生えた程度のもの。
その権力は、一代のカリスマである名誉会長が握っとるんよね。
その名誉会長不在の中、水面下では確実に次の動きが起き始めとる。
いつまでも、名誉会長の死を隠し通すことはできない。
さりとて、一代のカリスマは『ない』
今のところ集団合議制でやっとるものの、どうも二派になっとるらしい。
これでは、大分裂で瓦解するかはちょっとどうかと思わされる。
分裂組織が2つでは、ちょっとねぇ。
さらにそこから分裂してもらわにゃ、瓦解する勢いも限られる。
それこそバトルロイヤルに近い感じで、分裂組織の数が多ければ多いほどええのう。
宗教ブームも去った今、新たに入る人もおるまい。
醜い抗争劇を演じて対外的なイメージも悪くなれば、なお一層の崩壊が期待できる。
そのためには、その大きく2つに割れたそこから、さらなる離反分裂を誘発する必要があるんよね。
悪い組織をツブシにかけるのに一番ええのは、ズバリ同士討ち。
毒を以て毒を制するいう言葉通り、お互いを喰らい合いツブシ合うてくれれば、わざわざかける労力が少なくて済む。
そういう意味でも、脱会者の情報やそこから使える縁は重要となろう。
もともとが排他性の強いとこじゃけえ、一旦ケンカ別れしたとこ同士はまずくっつくまい。
離反工作を進めることが、より早くこのカルトを弱らせることになるじゃろう。