冬越しのカイアポ、その強みは単に早期作付けができるだけではないんよ。
さらに大きな意味は、陽転太陽の光を長期間食べることによる、その潜在力の引き出され方にあるんよ。
陰遁は日光が少なくなる時期であり、植物にとっては先細り感がある。
しかし、冬至から始まる陽遁は植物にとってかなり有益なんよ。
これが端的にわかる例は、エンドウ豆なんよ。
エンドウ豆は、10月蒔きか3月蒔きになるんよね。
これで比べてみると、10月蒔きの方が圧倒的にクオリティがええんよね。
このクオリティの差を生むのが、冬至からの陽転太陽光をたくさん食べたか否かなんよ。
特にカイアポは原産地が赤道直下のブラジルじゃけえ、通常は陽転太陽など経験せんのんよ。
いつも熱い太陽が照りつけるとこじゃけえ、年間にそれほど環境の差がないんよ。
日本で通常は秋に収穫してしもうて、冬にそのままにしとったら枯れてしまいよるけえ、通常であれば冬至に存在しとるつるはない。
しかしそこを曲げて存在しとるつるがあれば、それは陽転太陽光をたっぷり食うことになる。
それこそが、幻の冬至カイアポになるんよ。
これで例えば福知山の前やんがカイアポの越冬に成功したとしても、あそこは冬の日照はない。
福知山に冬の晴天が連続することはまずないけえ、冬至カイアポはできない。
福知山においては、カイアポの越冬は苗の早植えのメリットしかないんよ。
ともあれ、私の来年のカイアポは冬至カイアポになります。
どんな変化があるのか、楽しみにしておきましょう。