高校時代に予備校に行って思ったのが、予備校にも格差があったいう話。
水戸には、M予備校とSゼミナールとあった。
私も含め、Sゼミナールに行く人が多かったのう。
それは、東京の有名予備校の名馬講師を呼びまくって、かなり華やかじゃったんよね。
東京の授業が受けられるとかで、それはやはり人気が出るんよね。
初めて出たのは。高校2年の夏期講習か。
あれで目からウロコ、高校の授業受ける意味がないって思うたんよね。
さすがに営利企業じゃけえ、いかに生徒の心を掴むかなんじゃけど、それができるだけのことはある。
同じく予備校でありながら、生徒が集まらにゃつぶれてしまいよる。
そこらへん、予備校も厳しいわのう。
大学の合格者が多い予備校が、毎年毎年評判を良くしていくこともあり、予備校間でも格差がついていった感じがするんよね。
私塾によって大学受験に備えるとかは、もうほぼ無謀に近い感じさえあったんよね。
難関の大学になると、学力もさることながら傾向と対策を充分やっとかにゃ、もうほぼ不可能に近く、学力の底上げタイプの予備校や私塾では無理なんよ。
ただ、そうした予備校選びもさることながら、その優れた授業内容を受け取る側の生徒の問題もあるんよね。
私と一緒に、高校時代からSゼミナールで夏期講習を受けた人は何人かおった。
私が受けたショックに関しては、そういう人らとも話をしたと思うんよ。
こんなんじゃったら、高校の授業なんぞやったところで何の意味があるじゃろか?受験対策をしっかりやらにゃ難しい。
まあそういう話を、居合わせた人らとしとったはずなんよ。
しかし、みんなして学校の勉強だけして浪人しとるんよ。
中には三浪したやつもおって、おかしいのうあの時すごく刺激的な内容聞いて、学校の勉強なんぞ意味ないいうことで同意しとったはずが、なんでそうなった?って思うた。
まあ一浪に関しては、私も現役ではあったもののギリギリじゃったけえ、やむを得ないかって感じもしないでもない。
難関を目指しとるわけでもなくそんなでは、何しとるんかって思うんよね。
あれだけ刺激的な内容のSゼミナール、しかしそこに何年も通うとる人がおったのも事実。
そうなると、予備校側の責任いうよりその生徒らの方が問題じゃろう。
高校3年の夏期講習では、一浪した先輩たちと一緒に授業受けた。
あれは、歳上の人らと一緒に受けた最初の授業じゃったね。
いつもふざけて先生にツッコミ入れられとる先輩おったんじゃけど、何しに来とんのか?って思うた。
大学入った後には、今度は歳上だらけになって、同い年は半分になった。
浪人して入って来た人らがドカッと入り、それがいつの間にか同化していった。
学年が進むと上からズリ下がって来た留年生も参入して来て、同級生じゃったうちのいくたりかが学年が下になっていきよる。
そういう非情な問答無用の世界が展開されていって、それはそれで考えさせられた。
どんな環境でも、上中下はできる。
現役で行けたことに、ただただ感謝するしかない。