安倍晋三首相と中国の習近平国家主席は昨日、北京の人民大会堂で約25分間会談し、冷え込んだ関係を好転させるための対話強化で一致した。
首相は政権の外交方針について、「積極的平和主義の下、世界の平和と安定に一層貢献していく」と表明。
習主席は「日本は平和国家の道を歩んでほしい」と求めた。
沖縄県・尖閣諸島周辺海域での緊張を受け、偶発的な衝突を防ぐための「海上連絡メカニズム」の運用を早期に開始することを申し合わせた。
会談で両首脳は、尖閣をめぐる対立と、首相の靖国神社参拝について直接的な言及を回避。
関係改善を優先させた。
会談後、首相は記者団に対し、「日中両国が戦略的互恵関係の原点に立ち戻って、関係を改善させていく第一歩となった」と成果を強調した。
会談で両首脳は、
(1)日中の戦略的互恵関係を発展させる
(2)尖閣周辺海域で緊張状態が続いていることに日中が「異なる見解」を有している
―ことなど、会談に先立って日中両政府が合意した事項に沿って関係を再構築することを確認。
首相は「日中間には個別の問題もあるが、それにより全般的関係を損なうことは避けるべきだ」と呼び掛けた。
首相は中国の台頭に関し、「中国の平和発展は国際社会と日本にとって好機だ」と指摘。
中国側発表によると、習主席は「日本が慎重な軍事・安全保障政策を取ることを希望する」と述べた。
集団的自衛権行使を容認した安倍政権をけん制する発言とみられる。
習主席は、首相の靖国参拝には触れなかったものの、「歴史問題は13億人の国民感情の問題だ」と指摘し、日本の過去の侵略や植民地支配を謝罪した村山富市首相談話を重視する考えを表明。
これに対し、安倍首相は「歴代政権の歴史認識を引き継ぐ」との方針を強調した。
「海上連絡メカニズム」に関しては、首相が早期の運用開始を提案。
習主席は「既に合意はできている。事務レベルで意思疎通をしたい」と応じた。
まあ会談は会談として、その会談前の映像、習近平さんすげえ怒りモード。
中国のわがままが悪いのか、日本の靖国神社への参拝が悪いのか、最近にない険悪さが感じられたのう。