ナチス・ドイツの独裁者ヒトラーの自伝的著書「わが闘争」が昨日、第2次大戦後初めてドイツで再出版された。
同国では長らく実質的に禁書扱いとされてきたが、昨年末に著作権が失効したのを機に、学術的な注釈を大幅に加えた形で再出版が認められた。
ヒトラーの生い立ちをつづり、反ユダヤ思想を唱える同書は、ナチズムの原典とも言える書物。
ヒトラー死後は住所登録地だったバイエルン州が著作権を管理してきたが、ナチスによる虐殺の犠牲者への配慮や極右勢力による利用の懸念から、国内での再出版を認めてこなかった。
ただ、古書や海外版の入手に加え、インターネット上でも原文は閲覧可能になっている。
同州は、ヒトラー死後70年の著作権保護期間が切れる昨年末以降については、学術的な注釈付きの発行に限り認める方針を示していた。
出版元は州都ミュンヘンの研究機関、現代史研究所。
原書は約780ページだが、多くの注釈を加え、2巻で計約2000ページの再出版となる。
同研究所は、原文への注釈による論評を加えることで「歴史や政治の研究・教育に資する」としている。
大丈夫なんかねぇ?
影響受ける人おらにゃええけどね。