宗教などでは万人救済目的から、悪人に甘いとこが多く、一般人でもついつい許してしまいよる人が多い。
さもなくば、被害食わんように遠ざかる。
しかし、悪が著しく固定化した人格は確実に存在し、遠ざかるならまだしも許しちゃいけんのよ。
そのあたり私は厳格で、母ゾロがそれを見て嘆いとった。
あの子は、一旦向こう向いたら向きっぱなしだってね。
私はよほどのことがない限り、腹に据えかねるいうことはない。
つまり、見限るには相応の理由がある。
身近な人で半年ぐらい、あんまり会わん人でも数年でレッテルを貼る。
立ち直りを期待していろいろ働きかけるのも、それが限界よね。
それで悪人認定したやつは、友好関係を復活させることはまずないのう。
人間の性格はそうそう変わらんけえのう。
見限ったやつに関しては、人それぞれ判断が違うじゃろう。
大抵の人は、遠ざかるか謝ったら簡単に許すかするじゃろう。
私の場合は両方ない。
抵抗できん場を設えて、徹底してツブシにかける。
あんなやつ関わったってって思う人らを尻目に、面白がってシゴウして嘲笑う。
そういうやつらをシゴウするのは、被害拡大を防ぐため。
そいつらが改心しようがしまいが、動きを止めることに意味がある。
そういうやつらは、私が親切に立ち直りのために働きかけとるうちに心を改めるべきだったんじゃ。
警告無視した悪人には容赦しない。
容赦したらまずいと思う。
ただそうした悪人も、まれに改心することもある。
10年ぐらい会わんうちに変わっとるいうようなケースも、ないこともなかった。
特に学生時代の知り合いに見受けられた。
あとはよほど死ぬような事故や大病、大事件でもない限り、人間はそうそう変わらん。
一度見限ったやつは、10年ぶり以上の再会の時に改めて人間判定をやり直すことにしとる。
思えば、いろんな悪人が私の正義の毒牙にかかった。
苦しかったじゃろうねぇ。
そんなやつらの苦しみは、ゴミのようなもんじゃ。
そいつらが苦しめた人らの苦しみからすれば、蚊が刺した程度のもんじゃ。
人間は人に最低限の迷惑をかける。
しかし、迷惑のための迷惑は許されんのよ。
善悪二元論じゃ