近場の畑で思うことは、既存の雑草を少し残しながら一年作付けすると、その雑草エリアがかなり広がることなんよ。
セイタカアワダチソウ灰をあげながらのカイアポ作付けなんじゃけど、カイアポ食べ残しのミネラルで育つ草はメマツヨイグサとススキ優勢で、セイタカアワダチソウは少ししかないんよ。
ススキを残すことで、カイアポの根元を日陰にして水分の保持を図るんじゃけど、そのススキもメマツヨイグサもよう育つ。
ススキは2年ほっといたら、だいぶ耕作可能エリアを侵食して、畑が半分ぐらいなっとった。
その地下茎のネットワークはかなり頑丈で、はがすのに苦労しました。
最低限のエリアを残して、以前と同じぐらいに耕作可能エリアを広げました。
当然はがした草が、ススキを中心に山のようになっとる。
灰の分別を始めて、セイタカアワダチソウ灰、木灰、雑灰いう感じに区分しとる。
今回の草の山は、雑灰いう区分になるのう。
燃やそう思うて手に入る植物で灰を作ると、圧倒的にセイタカアワダチソウが多い関係でセイタカアワダチソウ灰になる。
ほぼセイタカアワダチソウだけを燃やした灰と、あんまり変わらんのよ。
セイタカアワダチソウ灰と雑灰は、明らかに違う。
カイアポとパープルスイートロードのコンビは、セイタカアワダチソウ灰がベスト。
ここに雑灰では、イマイチな結果になるんよ。
逆に、鳴門金時なんかは雑灰とかの方がええらしい。
マロンゴールドは、木灰。
豆みたいに灰は何でもええいうやつは、何でもええんよ。
さて、同じ作物を連作すると一定のミネラルが吸われ、一定のミネラルが残される。
このミネラル偏重を打開するのに必要なのが、他の植物による過多ミネラルの吸収と、違う灰供給によるバランス調整なんよ。
ここで、ススキによる過多ミネラル吸収をやっとったわけなんじゃけど、カイアポとパープルスイートロードには不要なミネラルをたっぷり含んどる。
今年はまたセイタカアワダチソウ灰をやるんじゃけど、このセイタカアワダチソウ灰を与えて、不要ミネラルを雑草に吸わせて持ち去ることを連続して、そんで続くうちはそれでええんよ。
しかし、続かんようになったら、ミネラルの閏調整が必要になるんよ。
そこに投入すべきは、木灰とか海水の沈殿物なんよ。
九州のイチゴ農家のたけした君も、以前この灰のミネラルのワナにハマって苦しんだ。
イチゴを収穫し終わったイチゴの植物体を焼いて灰にして、それをイチゴに還元しとったんじゃけど、それを毎年くり返すことで、ある時イチゴが育たんようになった。
イチゴに還元する灰は、実も含めたもんでなければならんかったんよ。
このイチゴの植物体の灰を、セイタカアワダチソウ灰にしたら品質がアップした。
しかし、そのセイタカアワダチソウ灰もいずれ閏調整が必要な時が来よう。
その時に必要なのは、雑灰か木灰なんよ。
水栽培と土壌栽培両方やりよるんじゃけど、どちらで先に閏調整の必要性が出るかはわからん。
しかし、そうなったら雑灰よりは木灰の方がええらしい。
イチゴには、雑草ではセンダングサの系統がベストらしい。
センダングサもあるにはあるんじゃけど、到底セイタカアワダチソウほどはない。
いずれあるであろうセイタカアワダチソウ灰の行き詰まりには、木灰の方がええらしい。
そういうことも踏まえて、やはり灰の分別はやっとくべきよね。
灰は単一の成分だけを追うべきではなく、灰そのものの傾向性を掴んで使うべきなんよ。