アスペルガーのYさんを取り巻く状況が、厳しさを増しつつある。
これまでのことを考えると、雇ってもらえるだけ幸せなんよ。
しかし、出席しとればええだけの職場が、コロナウイルス武漢肺炎のパンデミックにより変化してきた。
不景気で職にあぶれた人が押しかけるようになったことで、仕事のできない人から勤務時間が減らされ始まった。
Yさんは仕事ができないし、しかもパート。
職場としては、仕事のできる正社員を優先して残す。
これまでもYさんと関わったことは、時間と労力だけ取られて棒に振らされた。
教えることには、相応の労力や時間がかかる。
初心者は、すべからく教えにゃいけん。
物覚えの悪いことはひどいし、まあそれがアスペルガーいうことであれば怒るわけにもいかん。
そこで、アスペルガーノートを作らせた。
それから、将来的な能力開発のためにインドネシア語をやるように言うた。
そういうことに関して熱心に質問したりして、それじゃそれで頑張りますいうことになって別れた。
当然こちらはあれだけ言うたし彼も相当反応しとるんじゃけえ、当然やっとるものと思うとる。
しかし、フタ開けてみるとやっとらん。
この意欲満々な姿からの、まさかの何もせず。
こんなんばっかり。
危機感なさ過ぎ。
私がこれから彼と入れ替わって生きるとして、相当な絶望感になるじゃろう。
必死になって能力の獲得に走るし、それしかない。
インドネシア語に関しては、引っ越し後からスタートいうことじゃったが、そこからの半年以上の時間がロス。
ここにきて職場におれるかビミョーになりつつある中、何の能力もないし何もせんのよ。
おそらくクビになれば、再就職は難しいじゃろう。
そのくせいつも調子に乗って、じゃあ私はどうなんでしょうか?とか聞いてきよる。
何もできんくせにそういうとこだけは調子に乗っており、いつもヘラヘラしとる。
できないならできないなりの態度があるじゃろうって思うんじゃけど、そこらへんのほほんと構えとる。
さてしかし、ここにきて試練じゃのう。
これまでの人生で形成した能力がないけえクビになりやすく、そうなれば今度は野垂れ死ぬしかないのかも。
アスペルガーなことは仕方がない。
しかし、それを克服しよういう姿勢がまるでない。
いや、それも含めてのアスペルガーなのか。
ともあれずっとそのままであれば、間違いなくヤバい。
アスペルガーを克服しろいうことを天が命じとるならばそうすべきであり、結果的にできずに野垂れ死ぬとすればそれもまた天意なんかもしれん。
これ以上長らえたところで、経験値がもう増えそうもないとすると、新たに生まれ変わってやり直した方がええのかも。
ただ、死にたくないとすると、それは大変でも本人が何とかする以外になく、その追い詰められた気迫が奇跡を呼ぶかもしれんのよ。
意欲があろうがなかろうが、ダメなまま助からないのが天意なら、そこは無理にどうこうできる領域ではない。
新たな使命が創造できずに、人生がマンネリになり運命が硬直してくると、だいたい寿命が尽きる。
彼にとっては、東京から姫路への移転が、ここ最近の最大のイベントであったし、それ以降目立った何もない。
まあ命がかかって何もせんのなら、やはりどうもならんね。
そこまでの人じゃいうことで、考えた方がええのかも。
いくら叱責しても、その時だけああだこうだ言うだけで、ケロッと忘れてヘラヘラしとる。
今の職場がぬるま湯状態じゃったけえ、それでもう安心しとったんよね。
いくらぬるま湯状態でも、将来に関して考え能力形成を図るべきじゃないんかのう?
コロナショックがなかったとしても、今後もバカにされ続ける人生。
うわ〜そんなのイャじゃ。
そういうのも含めて、天は彼を淘汰するのかもしれん。
コロナウイルス武漢肺炎では病気それ自体もそうじゃが、その影響によって弱い者から淘汰される。
Yさんも淘汰されるんであれば、淘汰されるべくして淘汰される。
これまでの注告やらアドバイスやらを実行せず、結果的に無能。
理由はともあれ、こうなるにはなるだけの力が働いたと見れる。
なるべくしてなったもんは、回避できない。
ともあれ、本人以外に打つ手なし。