アスペルガーのリカバリー戦なんじゃけど、どんな手を使うてもいう感じでいろいろな技を投入しとる。
最大の難関は、加齢硬直化なんよ。
四十の愚物は本当の愚物って言うぐらい、40歳いう節目は人生がほぼほぼ固まってきよる時期なんよ。
Yさんの場合56歳じゃけえ、愚物として固まって16年過ぎた。
固まって年数が経てば経つほど、崩すのには容易ならざるもんが必要になる。
16年いう年月は、赤ん坊が生まれて義務教育を卒業する年数でもある。
何もできんかった赤ん坊が、それなりの人間としてひとまずの完成を見るところとなる。
その間ほとんど同じ毎日を過ごしており、能力のアップもない状況では、人生は劣化の一途なんよね。
Yさんの発揮し得る能力を試算してみると、私が18か19頃の状況に近い。
あの頃に戻ってやり直せと言われた時、ある意味ゾッとするんよ。
その頃の自分を振り返ると、家庭虐待の後遺症で擬似アスペルガー状態にあり、実家の攻撃からは遠ざかったものの孤立無援。
修行を開始したばかりであり、将来への希望や可能性を夢見つつも、大学受験の挫折感とバイト先での上達が捗々しくなく、思い悩んでいた頃なんよね。
波動のパワーがありながらそういう状況いうのは、なおさら絶望的にさせられる。
アスペルガーノートを作り、なおかつ他のアスペルガーの人の弊害要素を逆転させて脳に貼り付けるなど、禁断の領域のことをいくつも重ねて状況を見とる。
いや、そもそもアスペルガーを治そういうこと自体が禁断の領域なんかもね。
いや、もう禁断でも何でもええわい。
こうなれば、その禁断の多用でなんとかしたろ。
理屈もさることながら、治ったらええんよ。
一度クセがついたもんは、それを直すのも大変。
物質面で固定化したもんは、なおさらこそぎ落とすのが大変なんよ。
物質面をなんとかするには、やはり実務をやらすしかない。
実務のカバーがなければ、結局は絵に描いた餅。
指示を出してほっといた時に、驚くほど何も進んどらんことに関して、知らん人から見たらやる気がないと思われる。
しかし、本人は至って真面目でやる気もあるんよ。
阻害しとる何かを、見つけてはぶっちぎるしかないんよ。
やり続けた果てに何があるか、来世につなげるために少しでも正常化を図るのが最善じゃと思う。