極悪の父に関して、ちょっと変わった視点で考えてみた。
それは、やつを謀略家として考えてみたんよ。
私が前半生苦しめられた実家六崎家、そこは父だけでなく父方祖父母もチームを組んでおり、それぞれが保身のための嘘を重ねて大迷宮のようになっとった。
自分たちの安泰のためには、嘘を通すための嘘の乱用が必要になる。
各々が、嘘をカバーし合うてボロが出ないようにする必要があった。
そのためには、これまでのことを示し合わせて緻密に理論を構築していく必要があった。
仲間内の謀略では、亡くなったぽんたが亡くなる前の気迫で相当成長したんじゃけど、父やゼウパイばばあはぽんたに近いぐらいで、祖父がその半分ぐらい。
今、仲間内では前やんがぽんたに近いぐらいにはなったんじゃけど、まあぽんたと前やんとオルゴンMあたりが手を組んで嘘をつきまくり倒したいう感じか。
なるほど、そう考えると私でも勝てんのがよくわかる。
身を守るための嘘を考え続けにゃ、そらあもてんのじゃ。
嘘をつくと、それを取り繕うためにさらに嘘をつかざるを得ない。
しかしそれをそのままにすると、どこかで矛盾が出る。
父の暴力は、被害者にとっては周知の事実じゃが、知らん人にはあるかどうかわからない。
あと父が言いふらす悪口も、言われとる本人と父にとっては事実無根のことは事実なんじゃけど、他の人にはそうなのかどうかわからんのよ。
そこで口裏を合わせる者が出てくれば、それは多数派の勝利になり、嘘をしばらくは通せるんよ。
しかし祖父母がおらんくなり、口裏合わせをする者がおらんようになると、今度は被害者を集めてこちらが反撃することとなる。
謀略家としての腕前では、どちらが上かいうことになる。
理詰めや文章で、嘘つきが謀略で私と勝負しようとは愚か者よ。
父の作品の破壊のされ方は、気違いがあてずっぽうにやったのとはわけが違う。
それを叔母は見逃さんかった。
あんなに硬くて重いもんが、アメを捻るようにグニャグニャにひしゃげとる。
強い意図を持って正気の者がやらにゃ、とてもあんなふうにはならん。
口裏合わせをする者がおらん父への尋問は、次第に父がしどろもどろになり、言い返せんようになった。
そうなると、いかにシラを切り通したとしても、どちらが本当のことを言うとるのかは明らかじゃった。
同じ嘘つきでセシウムカルトのn崎がおるんじゃけど、あいつには口裏合わせる仲間もおらん。
そんとなやつが、私の性格を知っとる人らの前で私を罵倒したところで、信用を失うてバカと思われるだけ。
こちらは謀略にすらならんのよ。
最近ではコロナカルトになって、コロナウイルス武漢肺炎のパンデミックを拡大させよういうつもりだったようじゃ。
それも前やんに発見されて、私が糾弾したら発言できんようになった。
前やん、ようやってくれたぞ、コロナカルトの動きを封じることができた。
謀略には、言葉や道具が必要になる。
相手が謀略家であろうがなかろうが、周到な準備をしておけば、だいたい勝てる。
嘘つきによる悪の謀略も確実に存在し、それは真実を理解した人達の協力によって撃ち破ることができる。
n崎のコロナカルトとしての動きなど、謀略にもなっとらん単なる嘘つきじゃけえ、なおさら簡単なんよ。
ともあれ、単なる嘘つきはその場で信用をなくすんじゃけど、謀略を使う嘘つきはしばらく暗躍する。
しかしその嘘が露見した時には、並みの嘘つきよりも大きく信用を失墜させることは言うまでもない。
口裏合わせをしとる嘘つきと言えば、カルト教団Kなんかもある。
あれなんかは、世間的にはもう教祖が嘘つき認定され、暴露行為をしとる教祖長男の方が正論いう感じになっとる。
しかし、教祖の言い訳や嘘を真実として信じとる人らが盲信者として従うとるいうことなんよ。
それがそれなりにおるうちは、それが教祖のセーフティネットになっとる。
人口のうち、一定比率でダマされ続ける人はおるけえ、組織を持っとるとそこらへん強いのう。
ともあれ悪の人間も、単なる悪いうより謀略家としてどんだけかを計算しながら攻略を考えると、それはまた面白いんかもしれんのう。