中国政府は昨日、フィリピンが国連海洋法条約に基づき南ｼﾅ海の領有権に関する仲裁手続きを仲裁裁判所に申し立てたことに反論する文書を発表、｢国連海洋法の調整範囲を超えており､仲裁裁判所には管轄権はない｣と主張し、改めて仲裁を受け入れない考えを表明した。
文書はフィリピンが申し立てた仲裁が実質的に｢領土主権｣に関するものだと指摘し、仲裁裁判所に｢審理権はない｣と強調。当事国間の話し合いで領有権争いを解決するとの原則的な立場を重ねて訴え、フィリピンが｢一方的に仲裁を申し立てるのは国際法に違反している｣と反発した。
フィリピン政府は３月末に中国の領有権主張の違法性を訴える陳述書を仲裁裁判所に提出。
仲裁裁判所は１２月１５日までにﾌｨﾘﾋﾟﾝの主張に回答するよう中国側に命じていた。中国外務省当局者は文書が｢裁判所への回答ではない｣としており、文書発表には自らの立場の法的正当性を国際社会に訴え掛ける狙いがある。
相変わらず中国の海洋進出、その論理はひどいもんよね。
