バーレーンとスーダンは昨日、イランとの外交関係を断絶すると相次いで発表した。
アラブ首長国連邦(UAE)も同日、駐イラン大使を召還するなど外交関係格下げを表明した。
各国の国営通信などが伝えた。
サウジアラビアが3日、イランとの断交を表明したことに同調した形で、中東情勢はサウジアラビアとイランの対立を軸に一段と緊迫化する様相を呈している。
バーレーン政府は、同国に駐在するイランの外交官に48時間以内の国外退去を要求。
断交の理由として、イランでサウジアラビアの大使館や領事館が暴徒に襲撃された事件のほかイランによるテロリストや過激派の支援を挙げた。
バーレーンは、イランと同様にイスラム教シーア派が国民の多数を占めるが、ハリファ王家など指導者層はスンニ派で、サウジアラビアを後ろ盾としている。
2011年の民主化要求運動アラブの春ではシーア派が主体となって反政府デモを展開したところ、サウジアラビア主導の湾岸協力会議軍に鎮圧された経緯もある。
一方、スーダンとUAEはいずれも国民にスンニ派が多く、サウジアラビアとの関係も深い。
スーダン外務省は声明で、イランがサウジアラビア大使館などの襲撃を防げなかったことを非難。
断交の理由についてイランの脅威に直面するサウジアラビアと連帯すると説明した。
サウジアラビアのジュベイル外相は3日の記者会見で、他国もテロ支援国家(イラン)との関係を続けるのか、真剣に考えるべきだと述べていた。
宗派のからむ争いとも見れるんよね。