たけした君の紹介で知り合うたオルゴン系のIさん、波動強化しました。
指導霊にゼウス系が多いせいか、陽気でこれまでにないタイプなんよ。
私が感動して、その話に引き込まれてしもうた。
俺は魔法使いになりてぇ、俺は魔術師になりてぇを連呼する変わった人なんよ。
波動のことはたけした君からサラッと聞いてはおったものの、話をするとこれほど興味を持つとは思わんかった。
一通り説明すると一言、六崎さんあなたは研究者であって、一般の人はそんな話聞いてもわからんですよ。通訳する人が必要ですと言う。
おおおっなんと、言われてみて初めてわかった。
波動のパワーは、空間に封じ込められとるエネルギーを体を通して出すんで、やっても疲れない、簡単に言うとそういうことでしょう。
うぐぐ、そ、その通りじゃ。
六崎さんは何かをゼロから作り出すことができるけど、俺はできない。
でも、人と人をひっつけることができるよ。
おおおっ、私にはない能力じゃ。
お互いに、相手にはない能力を持つ者同士いうことじゃったんよね。
これまでの私のスタイルは、研究したもんをそのまま言うて、それを理解した人が残り、習得を続けるいう感じ。
少数精鋭になり、その一人一人の実力がハンパない。
しかし、広がりがイマイチなんよね。
今回のIさん、話の内容を理解する頭のよさはある。
私のわけのわからん話を理解して、簡単に説明してしもうた。
六崎さん、誰にも得手不得手があります。得意分野を伸ばして、あとは人に任せることです。全部自分でやっちゃダメですよ。
何やらその言葉に救われた感じじゃ。
彼も私も相当実力があり、それゆえの自負心もある。
しかし不思議なことに、空気がぶつからないし、乱れない。
お互いがそれぞれのフィールドで主張し合うとるけえ、同じ土俵でのケンカにならない。
彼も自分の能力のあり方を受け入れるのに、相当回り道をしたらしい。
彼はさらに言う、私やたけした君のやりよる農業なんてわからんし、やりたくもないと。
なるほど、それぐらいじゃないとダメなんかもしれんのう。
彼は自分を企画屋という。
肩書きは税理士なんじゃけど、それはツールに過ぎないとか。
一番応えたのが、いくらすごいもん作っても、広がらずになくなってしもうては、もともとなかったのと同じいうこと。
返す言葉がなかった。
たけした君とは相性最悪の彼も、私とは相性がええ。
まずは私らでうねりを作り、たけした君との間をつなぐ人が出てきたら、一緒に農業における共同体を作りたい。
天の時、地の利、人の輪。
この人の輪を大きくしていくのじゃ。