大型サイクロンのパムが直撃した南太平洋の島国バヌアツの被災状況について、英BBC放送(電子版)は昨日、オーストラリアの国際非政府組織(NGO)の情報として、人口約4万4千人の首都ポートビラの家屋の9割が甚大な被害を受けたと伝えた。
訪日中のバヌアツ赤十字社社長は同日、被災者は約13万人に上るとの見方を示した。
現地からの情報によると、全土で少なくとも10人の死亡が確認された。ロンズデール大統領は、最悪の事態だと述べて大規模な支援を要請した。
一方、最も高い場所でも標高が5メートルしかない島国ツバルのソポアンガ首相は昨日、人口約1万人のうち45%が被災したと述べた。
バヌアツを管轄する在フィジー日本大使館によると、バヌアツには国際協力機構(JICA)のボランティアら約80人の邦人が在留しており、昨日夜の段階で約半分の邦人と連絡が取れた。
残る半分の邦人の安否確認を進めているが、通信網が遮断されており、作業は困難を極めている。
日本の外務省は昨日、マットやシートなど2千万円相当の緊急援助物資を送ることを発表。
昨日にはニュージーランドの輸送機がバヌアツに到着し、国際的な支援が始動した。
地球温暖化によって風水害の被害は拡大傾向にあるんで、今後もいろんな地域で警戒が必要じゃ。