ここのとこ思うのが大河ドラマの劣化のひどさなんよ。
俳優女優にケチをつけとるんじゃないんよ。
設定がマンネリ。
似たような時代ばかりやっとる。
源平か、信長秀吉家康か、幕末。
戦国時代もこの前は武田と上杉でかぶりまくり。
ちょっと思うところあって昔の大河ドラマ見てます。
マンネリに飽きて毛利元就とか、炎立つとか、足利尊氏とか。
あと10年ぐらい前にやった北条時宗なんかも面白い。
今は足利尊氏。
なぜ見るかいうと、時代背景や、なぜ歴史がそう展開したかの参考になるんよ。
足利尊氏には江戸城松の廊下で有名な吉良や、桶狭間でやられた今川なんかも出て来よる。
なぜか?
実はやつら足利一族なんよね。
あとは戦国時代前に消えていった家、一色、畠山、山名、斯波、赤松などなど。
最初から天下取りやる気満々じゃった信長とは違い、時代の流れに押し上げられる形で天下を取った足利尊氏。
いろいろあったんよねぇ。
そこで鼻につくのが後醍醐天皇の取り巻きのくされ公家ども。
毎回毎回ろくでもないことやりやがる。
あと後醍醐天皇のプライドも清いものではあるんじゃけど、現実とは解離しとるんよね。
折れるとこ折れたらええのに折れない。
それにイエスマンの公家が調子のええことばかりほざく。
時代背景は元寇でろくに恩賞も出ない御家人の不満と北条氏の腐敗があり、それを倒すべく最初のうねりが起きる。
倒幕が成り、建武の親政が始まると後醍醐天皇の公家へのえこひいき。
それに不満の武士が足利尊氏を旗頭に集まる。
武士たちの不満をなんとかするには、武士主導の組織が必要。
やむにやまれず、また幕府を作るしかなくなる。
やはり時代のニーズに応えられる人が上に立たにゃもてん時代よねぇ。
室町幕府は結局、トップ次第で変わる政権じゃったんよねぇ。
トップにリーダーシップがあるうちはええと。
しかし6代目の義教ぐらいからおかしくなる。
こいつが無茶苦茶しよったけんね。
まあそれはともかく、時代の変わり目いうても、この足利尊氏の時代の変化は新鮮かつ面白い。
20年以上前じゃけえ、出演者がもう死んどったり、思わず若って言うてしまう。