全国各地の寺社に油のような液体がまかれた事件で、容疑者として米ニューヨーク在住の医師で52歳の男が急浮上した。
千葉県警が建造物損壊容疑で逮捕状を取り、京都、奈良両府県警も一連の事件に男が関与した疑いがあるとみて慎重に捜査している。
各地の寺社で防犯カメラの増設や警備員の増強を余儀なくされるなど大きな影響があっただけに、関係者も捜査の行方に注目している。
関係者によると、この男はキリスト教系団体の設立者で、周囲に「神の啓示を受けて祈り、悪霊を追い出した証しとして、油をまいている」との趣旨の説明をしているという。
世界遺産・東寺(京都市)などで被害が確認された京都府警にも、この男が関与した可能性があるとする情報提供があった。
東寺の防犯カメラには、液体をまくようなしぐさをする男の映像が写っており、男の体格と似ていた。
油のような液体がまかれる被害は、奈良市の唐招提寺や東大寺、薬師寺、春日大社、京都市の二条城、清水寺といった各地の世界遺産に波及した。
男に逮捕状が出たことに対し、京都や奈良の寺社関係者からは、捜査への期待や犯人への怒りの声が上がった。
私個人は神社や寺に詣でることはないんじゃけど、さりとて積極的に破壊することはどうかと思う。