全国の寺社などに油のような液体が相次いでまかれた事件で、奈良県警は昨日、世界遺産の春日大社(奈良市)や唐招提寺(同)でも同様の被害が見つかったと明らかにした。普門院の不動堂(奈良県桜井市)でも同様の被害が確認され、被害は6府県で計27ヶ所になった。
被害が見つかったのは、春日大社の正門にあたる南門(国の重要文化財)と唐招提寺の金堂(国宝)で、いずれも油のような液体がまかれたとみられる跡があった。
県警が文化財保護法違反などの疑いで調べる。
春日大社や県警によると、10日午後4時ごろ、境内を巡回していた男性職員が、南門の扉構えと柱に5~10センチ前後の被害を見つけ、昨日県警に届けた、
普門院では10日、賽銭箱や畳などに点在しているのを住職が発見。
被害は奈良県内で18ヶ所となった。
県警は同一犯の可能性もあるとみている。
一方、「二の丸御殿」(国宝)が被害を受けた京都市中京区の二条城を管理する京都市元離宮二条城事務所が、専門家の調査で臭いや外観などから液体は「機械油」とほぼ特定したことも判明した。
奈良市の世界遺産・東大寺の大仏殿(国宝)や奈良県桜井市の国宝・長谷寺本堂(国宝)でまかれた液体の跡からは、甘い香料のような臭いがしたといい、別種類の可能性が高い。
二条城では、3月9日から20日にかけ、廊下など19ヶ所のうち被害の大きかった8ヶ所で油の除去を実施。
筆で油染みのある箇所に溶剤を塗り、溶け出した油を紙に染み込ませる作業を繰り返した。
今月中にも残る11ヶ所の修理に着手する予定。
費用は総額で80万円程度かかるという。
ひどいことするのう。
それだけ世の中病んどるいうことか。