ギリシャ議会は昨日、欧州連合(ＥＵ)などの債権団がギリシャに金融支援の条件として受け入れを求めた財政緊縮策の賛否を問う国民投票を７月５日に実施するかどうかの採決を行い、賛成多数で承認した。
これに先立ちＥＵユーロ圏は２７日、６月末に期限を迎えるギリシャ支援の延長拒否を決定。
ギリシャで予定通り国民投票が行われ、反欧州の民意が示されれば、ユーロ圏との対立は決定的となる。
難航していた支援協議は決裂の瀬戸際となり、ギリシャはぎりぎりの状況に追い込まれた。
デフォルト(債務不履行)に陥る懸念から、週明けの金融市場は波乱含みの展開となりそうだ。
こうした中、資本規制導入や銀行窓口閉鎖が検討されていると報道が飛び交い、ギリシャ財務省は火消しに追われた。
ギリシャ政府とユーロ圏の駆け引きが続いている。
チプラス首相は２７日、国民投票を来月５日に実施すると突如表明した。
２８日議会採決では与党の急進左派連合や一部野党が支持。
地元紙によると、賛成票は１７８と承認の条件となる過半数を大幅に上回った。
地元メディアによれば、国民投票の実施に必要なパブロプロス大統領の了承も得られた。
ユーロ圏は国民投票に反対しているが、チプラス首相は｢欧州各国が望もうと望むまいと、国民投票は断行する｣と強硬姿勢を崩していない。
一方、ＥＵは２７日のユーロ圏財務相会合で、ギリシャが要請した支援期間の延長を拒否。
記者会見したデイセルブルム議長(オランダ財務相)は､｢残念だが支援は３０日で終了せざるを得ない｣と述べた。
デフォルトの問題は他にもあるのう。
それにしてもギリシャ、ヤバい国じゃ。
デフォルトしたらものすごい混乱になるじゃろう。
