熊本県阿蘇山の中岳第1火口で、昨日午前9時43分ごろ発生した噴火は、夜も続いた。
気象庁によると、地下水がマグマに直接触れて爆発的に水蒸気となった「マグマ水蒸気噴火」と推定され、今後、今回を上回る規模の噴火が起きる可能性は低いという。
県によると午後9時現在、けが人の情報は入っていない。
噴煙は火口の縁から約2000メートル上がった。
昨日昼すぎのヘリコプターによる観測では、厚い降灰が火口の北側1キロ、南東側1・3キロの範囲で確認された。
火砕流が起きた可能性もある。
火山灰は北西へ流れ、西に約40キロ離れた熊本市のほか、北に約60キロ離れた福岡県筑後市でも薄い降灰が観測された。
阿蘇市などによると、噴火当時、火口から約1キロの阿蘇山上広場には観光客ら約40人がいたが、全員避難した。
観光施設がある「草千里」周辺の観光客約70人も下山した。
気象庁は噴火発生後、大きな噴石が火口から1キロ以上飛散する可能性があるとみて、午前9時50分に噴火速報を8月の導入以来初めて発表。
同10時10分には噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げた。
火口から2キロ以内では、大きな噴石や火砕流に警戒が必要としている。
周辺自治体や関係機関でつくる阿蘇火山防災会議協議会は、県道阿蘇吉田線と火口東側の市道を通行止めにし、火口から半径4キロ範囲の立ち入りを規制した。
昨日夕方には一部を解除し、火口から3キロ弱の草千里駐車場まで通行が可能になった。
他にも西之島、口永良部島、御嶽山、桜島、箱根などで火山活動が頻発するようになったのは、東日本大震災で地面が引き伸ばされたため。
いずれ関東に被害を及ぼすであろう富士山や箱根の火山活動には、十分注意する必要がある。
どちらかが大規模に噴火した場合、その火山灰の被害がとんでもないことを引き起こす危険性がある。
関東は地震、火山、放射能による脅威がある。
阿蘇の次はどこなんじゃろか。
地震と火山の活動期に入った日本、過去のデータを検証するべきなんよ。