地球の大量絶滅が、人類にとって有害なもんを除く意味でやられたいうことは先日述べました。
そうした意味で、恐竜を含めた大型爬虫類を絶滅させた白亜紀の異変は、かなり強烈な印象なんよね。
しかし、本当はペルム紀の大量絶滅の方が、そのシゴウされた度合いは強烈なんよ。
恐竜はなんだかんだでよう取り上げられ、ファンも多い。
その理由は、それまでの爬虫類に見られん特徴があるけえのう。
先日述べたように、恐竜じゃないのに恐竜のように思われとる爬虫類がかなりあり、そのことでかなりバラエティに富んだような感じがあるんよ。
翼竜、首長竜、魚竜、海トカゲ、海ワニね。
恐竜以前の爬虫類は、肉食か草食かは別として、全部四つ足。
テコドントが二本足になってから、立ち上がって歩くようになったいうのも、かなりでかいんよね。
二本足の爬虫類、今ではエリマキトカゲが時々やるぐらいか。
あとは大型のもんのでかさ。
あとは、恐竜じゃないのに恐竜と思われとる翼竜の空の飛行。
恐竜が空を飛ぶんじゃいうて、それをすごいと思うとる人もおる。
魚竜なんかも、これまた魚の形の恐竜じゃって思われとる。
この大型、二本足、空を飛ぶこと、魚のようなもんもおるいうことが、バラエティ豊かな恐竜像を作り上げ、ティラノサウルスのようなヒーローまで生み出した。
強い肉食恐竜として有名なティラノサウルスなんじゃけど、恐竜の前にも強い肉食爬虫類はおった。
ゴルゴノプスなんかがそうよね。
ティラノサウルスは知っとっても、ゴルゴノプス知っとる人はまずおらんね。
草食恐竜ではトリケラトプスとかステゴサウルスは有名なんじゃけど、恐竜以前の草食爬虫類のリストロサウルス知っとる人もおらんね。
恐竜がおらんかったら、ゴルゴノプスやリストロサウルスが恐竜みたいな扱いにはなっとったんじゃろうけど、恐竜ほどの人気が出たかいうたら疑問なんよ。
さらに前は、巨大両生類ラキトムのエリオプスやマストドンサウルス。
さらに前は、でかいウーパールーパーのイクチオステガ。
まあそういうあんまり有名じゃないもんも、それなりにその時代を作ってはおった。
私は恐竜では飽き足らなくなってそんなのいろいろ調べたんじゃけど、導入部は恐竜じゃった。
私を恐竜に引き込んだのは、テレビ番組『恐竜探検隊ボンフリー』。
これは、特撮とアニメの融合したやつ。
地殻変動で土に埋まっとった恐竜が仮死状態になっており、それが現代に蘇るいう話。
ボンフリーの隊員が、恐竜を捕獲して安全な島に移送し、保護しながら育てるんよ。
しかし、捕獲の途中で悪役バトラーが出てきて、恐竜の剥製を作って金儲けしようと、恐竜を横取りを目論みボンフリーを邪魔するんよ。
バトラーはそのことで死ぬんじゃけど、娘のレディーバトラーが恐竜を逆恨みして、恐竜を殺そうとして後半の悪役になるストーリー。
雑誌の小学2年生には、冒頭カラーでボンフリーの恐竜島の解説まであって、なんつうすげえ設備かと思うて感心した。
さらに、テレビ番組で『アイゼンボーグ』が放映され、これも恐竜もんじゃったけえ、夢中になった。
その影響で、恐竜のような怪獣の出てくるウルトラマンのシリーズや、映画でもゴジラなんかはあからさまな創作じゃいうことから関心が冷めてしまい、見る気がせんようになった。
創作の怪獣と、本物の恐竜と、どっちがどうかいうたら、本物の恐竜になるじゃろう。
それ以降、私は博物館の恐竜展の常連になったとさ。