灰による農業なんじゃけど、そのスタートラインは焼き。
セイタカアワダチソウなんかを焼くことから始まり、その灰を作付けに使う。
できた農産物のゴミは、再び焼きに投入。
サツマイモの枯れた茎や食べ終わった皮なんかよね。
ゴミが、また灰になり肥料になる。
それ以外にも、先日は葛根を煮て残ったゴミも焼きに回してこれまた灰に。
ゴミを燃料にして、灰はリサイクル。
自然にはムダがない。
エコとリサイクル、そして豊かな実り。
一番最初のとっかかり、セイタカアワダチソウは豊かなお湯や炭や灰を提供してくれる。
うちらには炎の魔法力も。
一般人にはゴミか厄介物にしか見えないんじゃけど、この活用方法がわかればムダに他の資源を使うことがかなり減らせる。
火力の調整なんかはガスの炎でないとできんのじゃけど、そういうコントロールが必要な部分だけ化石燃料を使うようにして、セイタカアワダチソウの炎でできる部分はそっちでやれば、かなり省エネと資源節約になる。
化石燃料は、環境を汚すこともする。
なるべく自然の循環に合うようなことをやっていけば、それだけ環境もよくなる。
その一環で商品価値のあるもんができれば、更に望ましい。
今のうちらにはカイアポがあるんじゃけど、カイアポで完結するとしても、そこまで至るまでの最初の段階はやはりセイタカアワダチソウの焼きじゃった。
ゼロから農業を始めた時、ひたすらセイタカアワダチソウを焼くことが続いた。
あの頃はなんか虚しかった。
しかし、それがあってこその今なんよ。
核燃料サイクルはうまくいかんのじゃけど、自然燃料サイクル、自然な肥料サイクルはうまくできとる。
たけした君が言うとった、イチゴ作るにも肥料として資源を相当使うそうなんよ。
身近な資源、雑草。
そちらに目を向ける人が増えたらええね。