安倍政権がTPP参加を表明した。
独自技術のある輸出産業、独自力のある農産物しか恩恵を受けることはないように思う。
特に競争力のない農産物は安い輸入品に圧され、下手すりゃ壊滅しかねない。
以前、ハイチで安く輸入米が入ったことで、国内の稲作が壊滅してしまった。
その結果食糧不足になり、塩と泥で作ったクッキーを食べて飢えを凌ぐような人達も出てきた。
日本の農業も一気に衰退してしまう危険性がある。
農業の衰退に拍車をかける要因はTPPだけじゃない。
今、日本の農業を支えとるのは戦後の食糧難の時代を経験した世代。
栽培ノウハウも彼らが持っとる。
彼らの技術を継承せにゃいけんのと、その継承すべき人達がなかなか集まらん。
そんな中でTPP参加したら、それこそダブルパンチでやられてしまう。
しばらくは安い農産物で国民も喜ぶじゃろうけど、食糧の輸入が生産国の事情でストップしてしもうたらどうもならん。
戦後の闇市のようにべらぼうに高い食べ物を買うか、買うお金のない人達は飢えるしかなくなる。
貨幣経済が違うんで一概には言えんのじゃけど、例えばはだしのゲンでは当時の1円は今の1000円ぐらいらしい。
それで当時の闇市ではおにぎりが40円ぐらい。
つまり今なら4万円。
そういう世界になるとしたらどうか?
食糧を持っとる人が強いとなる。
おにぎりが4万円だったとして、カボチャの1つでもあってそれがいくらになるかは別として、おにぎり1個と交換できたら御の字とかいう事態にもなりかねない。
今は安いとバカにされとる作物も、作るノウハウを獲得して備えといた方がええかもしれん。
ともあれ、今年計画しとる波動セイタカ農法でデータを集めておきましょう。