サツマイモから苗を取るにあたり、私は水栽培をするんよ。
イモの養分、特にミネラルがだんだん消耗されていき、弱る。
苗の質も最初の頃のはしっかりしたもんなんじゃけど、だんだん茎が細く葉が小さくなっていく。
しかし、その苗を土に植えるとミネラルを吸収し、光合成もやり、復活してでかくなる。
この定植して定着した苗は、ミネラル飽和度が満タンに近い。
じゃけえ、リサイクル苗として水に刺しても、根を出す勢いは水栽培の苗より勢いがある。
サツマイモの苗作り以外でも、このミネラル飽和度の問題は、いろんなとこで問題になる。
同じように見える野菜や果物も、ミネラル飽和度はそれぞれ違い、現在概ね不足しとるんよ。
ミネラルがないけえ、ビタミンが作れず栄養価が低い。
まあ濃い作物と、水で薄まった作物があるんよ。
サツマイモの水栽培も、イモが弱ってきた時に、灰を少しやると復活してくる。
やり過ぎはよくない。
しかし、灰で復活する度合いもある程度までなんよ。
この前、たけした君のとこのイチゴがダメになりかけた時、灰で復活した。
彼のとこではダメになったイチゴの植物体を燃やして、それを再び畑に戻すなどしとった。
しかし、それでもイチゴがダメになりかけたいうことは、焼いたイチゴの植物体自体に、必要ミネラルが少なくなり、薄まっとったいうこと。
それをホームセンターで売っとった草木灰をやったら、必要なミネラルが補われ、見事に復活したいうこと。
私のやりよるセイタカアワダチソウの灰を使うたセイタカ波動農法では、まずミネラル不足の作物はできん。
強い野生のセイタカアワダチソウのミネラル集積力は優秀で、やつらが強力に吸い上げたミネラルをそのまま転用するんじゃけえ、豊かに実る。
このミネラル飽和度の考え方、目に見えてわかるサツマイモの水栽培、これは苗取りやりながら観察しておってなかなか面白い。
ミネラルを使い果たし、葉っぱがかなり小さくなった苗も、地面に植えると何事もなかったように回復する。
サツマイモは窒素固定しよるけえ、成長要素は光合成とミネラル。
このミネラルに見かけが大きく左右されるもんとして、サツマイモをそういう観点から観察するとええかも。