サツマイモのリサイクル苗取りを継続中なんじゃけど、これで植物体の全体量を考えてみると、効率のええ増やし方じゃと思う。
植物は地上部分と地下部分は、だいたい同じぐらいでかくなるんよ。
地上部分だけでかくなったら、すぐに引き抜かれてしまう。
根っこを傷つけないように掘り起こすと、かなりの部分まで達しとることがわかる。
サツマイモを定植して定着すると、根っこは相当充実しとる。
例えば15センチのつるを定着させたとすると、それが20センチに伸びたとして、根っこもやはり20センチぐらいにはなっとる。
その20センチになったもんは、地上部分20センチ地下部分20センチ、植物体の全体量は40センチとする。
ちょっと乱暴な計算ね。
それで地下部分の15センチを切ってリサイクル苗にします。
植物体全体量は地上部分5センチと地下部分20センチで25センチ、つまりそう対した損失でもない。
そして失った分のバランスをとるため、根っこがフル稼働してつるを伸ばす。
定着苗は、地下部分がもうかなりでかくなりよるいうことから、地上部分を小さくされても全体量はまだでかい。
あと椎の木で効率よく落ち葉を獲得しようとするとこも、あえて地上部分をかなり大きく伐採してしまう。
30年に一度根本付近から伐採。
あえて芽を2~3個残す。
30年で数メートルの高さの立派な木になっとるとして、地下にも数メートルの根っこががっちりある。
切り株にされて、木はびっくりしてバランスをとるために残った芽を急激に徒長させる。
1から種蒔きしたのと違い、根っこが巨大じゃけえ、伸びるスピードも早い。
これで効率よく木が再生して、しかも若返る。
これは30年以上だと木が弱っておりダメになる。
サツマイモは初夏育ち盛り、椎の木も30歳が勢いが盛ん。
こういう時に、意味や結果をわかった上で大ナタ振るうのは、大いにやるべき。
しかし勢いが弱った植物にはダメージしかないけえ、要注意。
このように、見えとる部分と見えん部分とを考えてやることが、時々必要になる。
植物は切ると基本的には弱る。
しかしサツマイモや椎の木の例のように、切ってもダメージから回復してさらに余りあるプラスになることもある。