かつて、戦前に当時の名だたる宗教と肩を並べる教勢を誇った蓮×教いう宗教があった。
ここの教祖は、三代目×蓮を名乗り、女ながら一大ブームを巻き起こした。
なんで三代目かは、ようわけわからん。
一代のカリスマが亡くなると、その教祖の技を継げるもんがおらんかったか何かで、教勢は衰え本部も閉鎖された。
カルト教団Kの動向がどうなるかが、今後のこととしてあるんじゃけど、蓮×教みたいなことになるのか否か、興味深い今日この頃である。
宗教団体を運営するには、まとまったお金が要る。
S学会のように、実質上の教祖のゴーストライター本を刷ってベストセラーにするようなことが、ええ悪いは別として、一つの産業になってしもうとるとこは、その延長がそのまま続いていきよるじゃろうけえ、にわかに潰れることはあるまい。
そこの実質上の教祖は、誰の目にも突出した能力がないのはわかっとるじゃろうけど、長年かけて作ったカリスマ性がある。
年齢的におそらく死んどるんじゃないんかって思うんじゃけど、たとえそうでもそれを発表できずにおる。
後を継げるだけのカリスマがおらんのよ。
じゃけえ、産業化した教団で飯を食うとる人たちのために、次の何かを考えつくまでの待ちの状態になっとるとも言える。
蓮×教の場合は戦前のことであり、戦後の混乱で、後を継げるだけのカリスマもなければ次の何かもようできんくて求心力を失うたと言える。
命懸けで信仰する人たちがそれなりにおれば、その人らが自腹を切りながら頑張るんで、それなりに続くじゃろう。
命懸けで信仰する人たちとは、教団や教祖の魅力の虜になった人らであり、通常の場合は教祖特有の能力に惹かれとる。
カルト教団Kの場合は、初期に説いたことが画期的じゃったことで、F事件やるまではその魅力で増えた。
比較的マトモな頃から原発推進じゃったいう、教祖の能力の一部欠陥はやむを得ないとしても、たくさんの人の共感を得るには十分じゃった。
最近の教祖のムチャぶりで活動会員が減り、残った主力信者も高齢化から、続々と年金生活者に。
あと10年すれば、ほとんど年金生活者になる。
それまでの間に次のカリスマが育つか、あるいは教団をS学会のような産業化させられれば、まあまあ続くんじゃろう。
しかし、不認可の大学や、信者減による維持費のかかるもんの運営を間違うと、とたんに財政は悪化する。
三代目が田舎に引きこもった某教団の例もあるんで、宗教倒産に関しては何とも言えん部分がある。
何事そうなんじゃけど、潰れるもんは急に潰れるべき材料がドッと出て、潰れるべくして潰れるいうことがある。
蓮×教なんかは、まさにそうよね。
先ほどの田舎に引きこもった某教団も、三代目から邪教にはなったんじゃけど、離れた人は多いにせよ、潰れてはおらん。
教祖死亡後のカルト教団Kなんじゃけど、倒産の可能性は五分五分かな?