昨年試験栽培した緑豆でわかったのは、窒素固定をする植物を灰農法で育てると土は肥えるいうことなんよ。
小さい石ころだらけの痩せた土に豆をまいた時は、なんとも頼りなくひょろひょろしとった。
しかしある程度成長して落葉し始めると、落ち葉を目当てにダンゴムシが集まり増えていき、豆の落ち葉を食べた。
ダンゴムシの糞で土が多少肥えたのか、豆にちょっと勢いがついた。
しかしある程度のとこになるとダンゴムシの糞と窒素固定だけでは足りんようになり、成長が頭打ちになってきた。
その時にセイタカアワダチソウの灰をまいてみると、さらに成長してたくさん落葉した。
豆の葉を食べるイモムシやコガネムシまで現れ、昆虫を狙うアマガエルまで現れた。
それら生き物の連鎖がうまく補完し合いながら回っていき、豊かな実りをもたらした。
緑豆と入れ代わりにえんどう豆を植えたんじゃけど、それが次に実る。
緑豆の落ち葉は分解されてもうないが、その落ち葉の栄養と新たにまいた灰で元気一杯じゃ。
えんどう豆がさらに肥やしたとこに蕎麦が植えられる。
蕎麦の後は緑豆と大豆。
時折灰を補給しながら作付けをくり返すことで健全な食べ物を作る。
手間いらずのものから始めていずれ付加価値のあるものをつくりたい。
土台になるのは灰と窒素固定のようじゃ。